バブル崩壊後の日本の経済状況はどんな業界でも厳しいものでしたが、不動産業界は特に厳しいものだったと言えるのではないでしょうか。それまでうなぎ上りに上がっていた地価が急激に下落し、不動産会社の倒産は日常茶飯事になっていました。けれどそんな厳しい時代を乗り越え、現在でも黒字経営を達成している不動産会社もあります。それが野村紘一氏が率いる不動産総合商社です。
昭和50年の創業以来、黒字経営を続けているだけではなく、無借金経営をも続けています。このとこは不動産業界だけではなく、あらゆる業界の中でも稀有な存在です。そんな野村紘一氏は、日本で初めて超豪華マンションを販売した事でも有名です。不動産業界をけん引し続ける彼が、どのような展望を持って経営に臨んでいるのか興味のある人も多いでしょう。東日本大震災以降は、地盤の安全性や住宅の持つ耐震性ということに以前より更に注目を集めていますが、もちろん野村紘一氏がこうした消費者の動向に無関心な訳がありません。
今後の展望の柱として、住宅開発地は一定の良環境が整っていることが前提です。更にその中でも特に地震や津波、放射性物質の拡散などの問題を解決することを最重要視しています。従来以上に厳しい基準でマンションを建築していくことが、消費者が求めるものだと察知しているのです。そして安全な住環境であることは、もはや現代では消費者にとって当たり前に求めるものであるからこそ、最新の耐震機能を持つなどの、他社には無い高付加価値を付けることを大事にしています。加えて最新のテクノロジーを楽しむ事が出来る、現代に相応しい超合理的なマンションを作り出すことを念頭に置いていると言えます。災害に強い安全性と、最新技術を駆使したマンションは消費者のニーズに合致したものです。
いかに野村紘一氏が消費者のニーズの把握を大事にしているかが分かります。こうした経営の展望を知ることで、彼が率いる会社の業績が今後も安定し続けて行くだろうことも容易に想像出来ます。