誰も行ったことが無いことをやり遂げる、ということは非常にロマンがありますが、実際にそうしたことを行なおうとすると、ロマン以上にリスクを感じるものではないでしょうか。特に企業の経営者ともなると動かすお金も莫大ですし、従業員やその家族の生活もかかっていますので、リスクの高い誰も行ったことが無いことを始めるということは非常に勇気のいることです。けれど、だからこそ成功した場合はその分野で成功者になれることは間違いありません。そのためには勇気と実行力、そして時代を読む力が必要になります。
日本には数えきれない程の経営者が存在していますが、このように誰も行ったことが無いことに初めて成功を収めた経営者の一人に野村紘一氏がいます。何をしたのか知らないという人も多いかと思いますが、今ではよく見聞きする「億ション」と呼ばれる超高級マンションを日本で初めて販売した人物です。
今からつい40数年前までは日本で住宅の購入といえば一戸建てで、マンションにはさほど存在感がありませんでした。そんな時代に野村紘一氏は目が飛び出るような値段のマンションを販売したのですから、いかに勇気と実行力があったかが分かります。
更に何故超高級マンションを販売したかというと、今後日本も必ず住宅も欧米並みになり、超高級マンションが求められるという自信があったからだといいます。時代を読む力もさすがとしか言いようがありませんが、万が一失敗していたら大変な負債を負っていたはずです。それでも自分の決断を信じ、実行する勇気がある人にしか成功は訪れないのだということを野村紘一氏の生き方から学ぶ事が出来ます。誰も開拓していない分野に足を踏み入れる際は勇気が必要になりますが、自分の決断に自信があるのならば勇気を出して挑戦しましょう。
もしかすると想像することさえ出来なかったような成功が待っているかもしれません。野村紘一氏はそんなことまで教えてくれているようです。