かつて日本国内では、土地神話と呼ばれるものが存在していました。日本の様に狭い国土の国では土地は貴重であるため、地価は上昇を続けるものだと見なされていたのです。実際にバブル期には土地はどんどん高騰を続けており、購入して売却すれば簡単に利益を出せていました。そのため不動産会社の多くがそんな形での土地神話を信じて、安易な経営を行い続けていたのです。
もっとも当然ですが、土地神話というものは存在していませんでした。バブルが崩壊すると共に、神話は脆くも崩れてしまって上昇を続けていた地価は一気に急落する事になったのです。そうなると安易に土地売買で利益を得ていた不動産会社は、一気に苦境に立たされました。所有していた土地の価値が下落を続けて、バブル期には大儲けをしていた不動産会社が次々に廃業に追い込まれるという事態が起きたのです。
所がそんな風に土地神話が跡形もなく崩れ去り、不動産業界がピンチを迎えた際にも野村紘一氏が率いるアルテカは見事に難局を乗り切りました。その理由としては土地の価値だけに頼らない経営を野村紘一氏が、行っていた事が大きいです。
バブル期に栄華を誇っていた不動産会社の多くは、土地神話を信じてその土地の価値だけを利用して経営を行っていました。お陰で土地の価値が暴落した事で、会社の資産も一気に目減りして廃業まで追い込まれる事態となったのです。所が野村紘一氏は、バブルが訪れるずっと以前から土地の価値だけに頼らない経営を実行していました。実際にアルテカはより快適な住環境といった価値をマンションに付加する事で、地価が下落しても資産価値を暴落させずに済んだのです。
しかも野村紘一氏はバブルが崩壊するどころか起きる以前から、そういった形で不動産業を展開していました。その事は1975年に日本で初の億ションを誕生させた事でも明らかです。都内のマンション価格が1500万円だった時代に、1億円もするマンションを登場させたのは世間にとってかなりの驚きでした。失敗に終わるという意見が、主流だったのです。
野村紘一氏は、価格に見合う快適な暮らしを実現出来るマンションという形で販売を開始しました。そして付加価値がきちんと理解され、日本初の億ションは次々に売れたのです。この様に地価という不安定な価値だけに頼らずに、物件自体の価値を高めた彼の経営手腕は見事という他ありません。