野村紘一氏が建設に携わったマンションには、できるだけ管理人を24時間在籍してもらえるようなシステムを導入したいと考えています。最近では管理人を元々置かなかったり、通いの管理人を雇うという所も増えています。しかし高級マンションであれば、管理人よりもさらに権限を与えられたコンシェルジュが在籍しているところが多くなっているので、それが入居者にとっては大きな魅力となり付加価値を与えていることになります。高級ホテルのようにコンシェルジュが在籍して入れば、長期間留守にしていても荷物を預かってもらえますし、町内会といった面倒事からも開放される利点があります。ただコンシェルジュが在籍しているマンションでは管理費がかなり高くなっているため、一般的なマンションでは管理人だけで十分に役目を果たすことができると考えています。野村紘一氏が建設したマンションは、管理を提携している会社に任せていますが、その会社のスタッフを話をする機会がありました。そのときにマンション内では見ず知らずの人達が集まって生活をしているので、想像しなかったトラブルやもめごとも多いということを耳にしました。大人同士ですから住民が話し合って解決できればいいですが、時には感情的になることもあります。そんな時はやはり管理人が間に入って冷静に判断して物事をおさめてくれますし、ゴミトラブルなどでも責任をもって対処してくれるので住民にとっては安心感があります。野村紘一氏はただ管理人を置くことで物事が解決できるものの、当の管理人を探すことが難しい現実があると考えています。24時間在籍してもらうことになると、必然的に住み込みを求められますし、住民とも仲良くなれるような柔軟性を持った性格の持ち主でなければなりません。また法律に関してもある程度の知識を持っていたほうが対処がしやすくなると考えると、管理人を務められる人物の数が少ないので、養成講座を開設するなど具体的な対策が必要になるでしょう。